深田 上 免田 岡原 須恵

ヨケマン談義11.昔懐かしふるさとの味

11-37.ツクシ

 ツクシ(図1)とスギナは違う植物のように見えるが、地下でしっかりとつながっている。

♪ ツクシ 誰の子 杉菜の子 つくしの坊やは眼がさめた ♪

 と、歌詞にある通りである。スギナは栄養をつくる葉の部分、ツクシは種をつくる花の部分である。ツクシは「土筆」という漢字があてられるが、これは地上に頭を出した時点の様が筆先に似ているからだろう。ツクシは炒めて卵とじなどにして食べることができ、親しみを覚えるが、スギナはまったくの困りものである。菜園を経験した人であれば、スギナの地下茎がどれほど深くまで伸び広がり、しぶとい地下茎であるか、「地獄草」の別名も理解できよう。

ツクシ ツクシの油炒め
図1.ツクシ 図2.ツクシの油炒め

 筆者は今でも、早春のツクシを食し楽しんでいる。ざる一杯ほどであれば袴(はかま)を取るのも面倒ではないが、その数杯分も採れたときは、袴は取らずに油炒め(図2)し、焼き肉のたれで味付けし、卵でとじる。




スギナ   (編者追記)
ツクシ 誰の子 スギナの子。
知らなかったな~。家の裏の空き地には春先にツクシが顔を出すが、まさか、地下でスギナと繋がっていたなんて…。
写真を撮るのを忘れてましたが、確かに同居している。(2020/4/10撮影)
家の庭にも時々生えて来るスギナ。移植こて一杯掘り込んでも真っすぐ伸びている根の先端まで届かない。だから、また出て来る。
↑ 戻る 

談義11-36へ | 目次-2 | 談義11-38へ